稲垣吾郎、草彅剛、香取慎吾が８日、東京・品川区の日本財団パラアリーナで行われたパラスポーツ応援チャリティーソング「雨あがりのステップ」寄付贈呈式に出席。期間限定で配信された３人の楽曲「雨あがりのステップ」の売り上げ約2300万円が寄付された。登壇した日本財団パラリンピックサポートセンター会長・山脇康氏、国際パラリンピック委員会のアンドリュー・パーソンズ会長をはじめ、パラスポーツ競技団体の代表や選手らが、感謝の言葉と共にパラスポーツのさらなる発展、普及を誓った。

稲垣は「僕たち3人の歌っている応援チャリティーソングが、パラスポーツ支援の力に、少しでもなれればうれしいなと思います。全国のたくさんの皆様にご支援いただきましてこういう形になりました」と。草彅も「本当にたくさんの方の支援で、たくさんのお金が集まりました。これによって未来の選手やパラスポーツに大きな影響が及ぶということで、ダウンロードしてくださった皆さんに心から感謝しています。これからもこの歌を大切に、一生懸命歌っていきたいと思います」とコメント。

香取は「チャリティー販売はたくさんの方に賛同していただいて成立したこと。協力してくださった方々に感謝しています。そして何よりも買っていただいた方々、その皆さんのおかげで寄付金が集まりました。ありがとうございました。このチャリティーに参加していただいた方々の中にも、西日本を中心とした記録的な大雨によって被害に遭われた方々もいるかと思います。本当に厳しい状況の中だと思いますが、離れていても思いは一つなので、頑張ってください」と、豪雨の被災者への心からのエールも送った。

「雨あがりのステップ」は、今年３月に開催された「パラ駅伝 in TOKYO 2018」で初披露され、iTunes Storeとレコチョクで期間限定でリリースされた楽曲。1曲250円で配信され、6月30日までに9万9544ダウンロードされた。消費税を引いた全額、２３００万６２１４円がパラスポーツ支援のために役立てられる。寄付金は、パラスポーツの発展を国際的にリードするアギトス財団により、世界中の子どもたちのためのパラリンピック教材「I’m POSSIBLE」の世界各国への普及活動に使用されるほか、パラリンピック競技団体の実施する大会、イベント事業への支援金に活用される。

また、アンドリュー・パーソンズ会長があいさつの中で、３人に2020年の東京パラリンピックに向けた「国際パラリンピック委員会特別親善大使」就任をオファー。突然のオファーに、３人は驚きながらも笑顔で「はい！」と快諾。蚊取りは「今の想いと変わらず、このまま突き進みたいと思います！」と誓った。

贈呈式の後には、３人がパラリンピック競技の一つである“ボッチャ”を体験。ボッチャの2014年リオデジャネイロ・パラリンピック団体銀メダリスト・杉村英孝氏のデモンストレーションでは、高度な技の数々に驚き口をあんぐり。杉村氏のアドバイスをもらいながら、杉村氏、山脇氏、アンドリュー会長のチームと対戦すると、香取は一投目でセンスを発揮し、「おっ、勝っちゃうかな？」と大喜び。草彅は大きくコースを外すも、続けて投げようとし、「吾郎ちゃんまだやってないから！　なんでやりたがるの？　やりたがってあの結果って…（笑）」と香取にツッコまれていた。稲垣は「僕、“アプローチのゴロウ”って呼ばれてるんですよ！」と趣味のゴルフの経験も生かしつつ好投を。３人とも、初めて挑戦するボッチャの楽しさをすぐに体感した様子で、勝負には負けてしまったものの、誰もが楽しめる競技の楽しさを身をもって伝えていた。

「さらなる今後のパラリンピックの発展と普及を目指して、3人で心を一つにして頑張っていきたいと思います」と稲垣が語ったとおり、これからも３人のパラサポのスペシャルサポーターとしての活動はさらに充実していきそうだ。