２月19日（日）におこなわれる「京都マラソン 2017」に、関西ジャニーズJr．から京都出身の草間リチャード敬太と今江大地、そして同志社大学出身のMBSアナウンサー・森本尚太が出場する。３人ともフルマラソンは初挑戦。１月半ばから練習を始め、１月下旬には元陸上競技者でアジア大会１００００ｍ金メダリストで現在は立命館大学陸上競技部長距離コーチの高尾憲司氏の指導の元、陸上といえばおなじみの森脇健児も応援に駆け付けた中で、３人そろって初の合同練習を開催。その際の囲み取材では、初マラソンへのそれぞれの意気込みや不安が語られた。

 
――運動の経験は？
今江　僕はスポーツが好きなのでよくしてます。でもマラソンの経験はないですね。長距離といっても学校の授業で５ｋｍくらいまでしか走ったことがなくて、４２ｋｍは未知の世界です。
草間　僕はまったく、中学校ぐらいから運動をしてないんで。中学から体育も見学してたぐらいで（笑）。ずっとダンスだけです。
――今まで走った最高は？
草間　…１００ｍ。この練習が始まって、この間初めて１０ｋｍを走りました。
――練習を始める前に適性テストのようなものを受けたそうですが、結果はどうでしたか？
草間　意外とイケてる、みたいな（笑）。僕はほんまに「オマエは完走できへんで」っていうくらいの結果が来ると思ってたんですけど、意外と今江と結果が近くて。
――予想タイムはどれくらい？
高尾　４時間切りくらい。一応、持っている能力的には、ということですけどね。マラソンは車でいうエンジンとボディが大事で、ボディが壊れちゃうと走れないんですけど、エンジンだけで見ると若さも体力もあるので、良い記録を出すだろうなというものは持っています。
――あらためて意気込みは？
今江　スタミナがあまりないし経験したこともないのでしんどいと思うんですけど、楽しみたいなと思ってます！
草間　「楽しみたい」は言われへんな～、オレ（笑）。未知の距離、人生で初めて走る距離なので、やりきること。しっかりと走り切りたいなっていうところですね。
――森脇さんから、初めてのマラソンで気を付けるべきことはありますか？
森脇　いや～、厳しいですよ～。みんな今、はやりでフルマラソンをやってるけど、やってみたらビックリするぐらいキツイですからね。
――特にどのくらいがキツイですか？
森脇　前日からですよ。
今江　え、気持ちのキツさですか!?
森脇　まあ３０ｋｍすぎたら魔物が出るとかよく言うけど、それぐらいから未知の距離ですから。電車で言うたら京阪電車で出町柳からどこまで行くか、リチャードくん分かる？　寝屋川を超えるからね？
草間　ふふふ（笑）。
森脇　今江くんは近鉄線乗る？　近鉄やったらなんばから西大寺手前まで行きますからね。
今江　すごく分かりやすいです。
――あの、一応全国で分かるようにお願いできたら（笑）。
森脇　だいたい山手線一周やからな。それぐらい、未知なる距離ですよ。でも、走り終わった後に新しい自分に出会えるというのもフルマラソンですからね。
――しんどくなったときに思い出すと良いメッセージは？
森脇　「しんどいのは気のせいです」。
草間　アハハ！
今江　気のせい、分かりました！
森脇　これはネタじゃなくて、走ってると３０ｋｍすぎたくらいからそういう看板を持った人がいっぱい出てきますよ。これ結構、“ランナーあるある”なんですよ。ねえ、高尾コーチ？　これで３回ぐらいまでは保ちますよね。
高尾　はい（笑）。
森脇　でも最後がビックリするぐらい長いぞ、言うとくわ。
草間　マジか～。
森脇　やっぱり最初にかましておかないとね。甘くないという。はっきり言うけどな、楽しむどころの話やないぞ？　アハハ！
今江　「京都マラソン」って、僕のイメージでは景色がキレイで有名な感じなんですよね。だから、気を紛らわせるために景色を見て楽しみたいなって思います。
草間　絶対に見てる余裕ないと思うけどな、ほんま。僕は、沿道の人が鬱陶しいと思っちゃうほどにならなければいいなと思ってます。応援してもらってるのに“もう黙って！”って思っちゃうとこまでいったらヤバイんやろうなって。
――マラソンに出ることが決まってから変わったことは？
今江　検査をしたときに、脂肪がすごく少なかったんですよ。それが後半のスタミナ切れになるって言われたので、最近は食べるようにしてます。
――体脂肪率は？
今江　4.5％。
草間　僕は6.2％です。僕は、生活リズムをちゃんとするようにしたくらいですね。寝る時間もバラバラだったのを、よく寝るようにした。それと僕も脂肪がなかったので食べるようにしてます。
――走ることが決まったときの正直な気持ちは？
今江　正直な感想は「ヤッター！」です。テレビに出られる、仕事が増えることに感謝です。
草間　間違いない。
今江　だから「ヤッター！」でした。
草間　「ヤッター！」でしたけど、「なんでオレや？」って思いました（笑）。1番運動が苦手ってずっと言ってたので。
今江　そうやなあ。
草間　ああ～マジか～って。始めは、（完走は）ムリやなって思ってました。
――周りからは何か言われていますか？
今江　僕らはJr.の中で公式じゃないけど８人のグループがあるんですけど、僕とリチャードを抜いた６人から「頑張れ。オイシイからちゃんと目立ってこい！」って言われました。
草間　僕はみんなに「ムリやろ」って言われてます。「絶対オマエはムリやん』って言われてます。だから見返してやろうっていう感じです。
――走り終わった後の自分へのご褒美は？
今江　考えてます！　僕、ラーメンがすごい好きなんですけど、4時間を切れたらスタッフさんがすごいおいしいラーメンを用意してくださるって言ってたので、それを楽しみにしています。
草間　僕はゆっくりお風呂に浸かりたいです（笑）。1日中くらい浸かりたい。
――今江さんは以前「炎の体育会TV」に出演して短距離を走っていましたが、短距離も長距離も得意？
今江　昔から長距離のほうが得意なんですよ、サッカーを小学校の６年間やってたので。ただ体力がないからそれがちょっと不安ではあります。
――リチャードさんは、運動が苦手だけれど無事に完走できるかというところに注目ですね？
草間　そうですね。測定の結果的にはいけるということなので、体を壊さなければいけるかなと。でもヒザが心配です。ちょっとヒザが痛いんですよね。
――先輩の中間淳太さんが「大阪マラソン」で４時間１１分の記録を持っていますが、そこは目指したいですよね？
今江　はい、目指したいです！
草間　…はい、目指したい…です（笑）。
――コーチから見て、それぞれのポテンシャルは？
高尾　ジャニーズの二人に関してはかなり高いものを持っているので楽しみです。ただ、森脇さんも言われたように、後半は本当に泣きますので、いかに根性があるか、根性勝負だと思うんですよ。あの足の痛みに耐えられるかどうかなので。やっぱり普通は３カ月とか半年を掛けて練習するのが初マラソンの一般市民ランナーの常識ですので、それを最短で仕上げるには、どれだけこの期間に練習したか。能力的にはかなり高いものを持っているので楽しみだなというところですね。今江くんの場合は、太ももができているんですよ。サッカーの選手は長時間動いているので、陸上も強い選手が多いですよね。マラソンは太ももがすごく大事なのでそういう魅力があります。リチャードくんは、運動が苦手だと言ってたんですけど、思ってたより持ってるエンジンが大きいんですよ。そこは今江くんよりも大きい。それにちょっと驚きました。全然運動をしてないというから完走大丈夫かなって思ったんですけど、ペース配分を間違えずに進んでいければ、それときちんとトレーニングを積めば、面白いんじゃないかなと思ってます。