ドラマ

荒木飛羽&曽野舜太&藤本洸大インタビュー ドラマ「スメルズ ライク グリーン スピリット」

まもなく最終回を迎える「スメルズ ライク グリーン スピリット」は、2011年から2012年まで連載された、永井 三郎原作の人気漫画「スメルズ ライク グリーン スピリット」が、荒木飛羽主演で実写ドラマ化した作品。
主人公・三島フトシ役を好演中の荒木に加え、桐野マコト役の曽野舜太、夢野太郎役の藤本洸大にインタビュー。閉鎖的な田舎を舞台に、自分のアイデンティティに目覚める少年たちの青春を形作った3人。彼ら自身も、本作を通してかけがえのない青春を過ごし、新たな感情をもらったようだ。

――キャラクターの内面や外面を形成していく上でどんなアプローチをしましたか?
荒木 原作を読んだとき、三島のいじめられているシーンは結構コメディーっぽく見えたというか、今にも目が飛び出しそうな表情だったりをしている原作表現になるべく寄せた方がいいのか、それとも自分自身が思う三島を演じてみてもいいのか、最初の段階で監督さんと相談させていただきました。そうしたら“自分の思う三島を演じてもらって大丈夫”と言っていただいたので、もちろん原作から吸収できるものはしっかり捉えて、そこから先は自分が思う三島を演じてみようと心に決めて、芝居に挑みました。
曽野 僕が演じる桐野は、心が女の子で、男の子に好意を持つ男の子でした。僕自身、男の子に対してラブな気持ちを持ったことがなかったので最初はどう演じるべきか悩みました。けれど、アーティスト活動を共にするメンバーのことを僕はすごく好きで、この気持ちってもしかして彼が持つ愛に似ているのかな?と考えてるうちに、“好き”ってライクとラブで分けられてはいますけど、延長線上にある感情なのかなと思えたんですよね。僕も“好き”という気持ちは持っているなと思って。「男の子が好きだから」ではなく、ただ人を愛する気持ちとして、桐野の気持ちを捉えたらいいのかなと思えてからはスムーズに役作りができました。
藤本 夢野はすごく明るくて、純粋でおバカなキャラクター。原作を通してすごくリアクションが大きい子だと感じたので、オーディションを受けてからは学校の友達に対するリアクションとかもかなり大きくなっていたと思います。そうして普段の生活から夢野であろうと心がけました。そのために普段はほとんど物がない部屋を散らかしてみたり、届いた荷物の入っていたダンボールをそのまま放置してみたり、いろんなことをやってみましたね。

――撮影現場でお互いに助けられたことは?
曽野 撮影する順番の関係で、涙を流すシーンを突然撮らないといけない場面があったんです。“次のカットは桐野が涙を流す直前から始めます”と言われていたのですが、流れがあった上でちゃんと泣くお芝居をしたいなと思ってた時に、「流れを最初からやりませんか?」って洸大が言ってくれて、すごく助かりました。

――藤本さんは曽野さんの様子を察知していた?
藤本 僕がもし桐野役だったとしてあの場面で突然涙を流すことになったら、最初からやりたいって思うだろうなって。あと、お芝居をする上で、自分のお芝居に相手が感じるモノがあって、やりとりを重ねられることが芝居の醍醐味だと思っているんです。そういうお芝居を皆さんとしたかったのもあって、自分の芝居が周囲に影響を与えて、相手が感じるものがあるのならうれしいし、楽しいなと思うので。その中で生まれた行動でしたね。
荒木 そういう意味では、僕はちょっとでも気になったことがあったら逐一二人に聞いてたかな。どれがって言えないほどたくさんのことを2人とは確認し合ったと思う。そのおかげで距離感とかも全部気持ち悪くなかった。演じる時に心地の良い距離感ってあるんです、芝居のやりやすい距離感というのか…そういう、ちょっとしたモヤつきがあればすぐ2人に確認していましたね。
藤本 確かに、たくさん相談してたかも。
荒木 お互いになるべくそういうマイナス要素を減らしていったよね。特に屋上のシーンはそういうやりとりが多かった。だからものすごく演技をしやすい現場だった。
曽野 うん。そういう環境を整えてくれましたよね。
藤本 僕も飛羽くんとのシーンの段取りをしている時、“ここはこういうふうにした方がいいかな?”って小声でつぶやいたらそれを拾ってくれて、「これはこうでいいんじゃない?」と言ってくれたことが何回もあって。その言葉で自信を持ってお芝居ができましたし、すごく助けられました。曽野さんは、どんな時も桐野としていてくれたことが救いでした。夢野の言動を跳ね返すというか、何て言うんだろう…
曽野 “いなす”、ね!
藤本 いなすだ! そう、こういう感じです(笑)。僕が結構な熱量でアタックしても、狼狽える事なくしっかりといなしてくれました(笑)。

――皆さんお互いをキャッチするのがうまいんですね。今どう思ってるのか、こうした方がやりやすいんじゃないかとか。
藤本 この方々が特別うまいんですよ。
曽野 まぁそれはありますね。
荒木 あははは!
藤本 僕は役的にも感情をぶつけるばっかりが多かったので、ストレートをいっぱい投げていただけです。
荒木 でもストレートを投げられた方が、こっちとしてはやりやすいですよね。
曽野 そうそう!
藤本 えへへ。

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