ドラマ

松岡茉優×芦田愛菜「最高の教師 1年後、私は生徒に■された」インタビュー

卒業式の日、生徒の誰かに突き落とされた教師が1年前に戻り、真相を突き止めるために生徒と本気で向き合っていく学園ドラマ。主人公の教師・九条里奈を演じる松岡茉優と、九条のクラスの生徒・鵜久森叶を演じる芦田愛菜は、“言葉”を大切に、このドラマに挑む。

――台本を読んでの印象を教えてください。

松岡 日常会話の中にある、お互いの心が少しずつすり減ってしまうような、ささいな言葉の一つ一つに向き合っていく台本の姿勢に感銘を受けています。また、30人の生徒さんに、九条先生が向き合っていく中で、教師と生徒どちらが偉いわけでも、上なわけでもなく、同じ土俵の上で対話していく姿がとてもカッコいいなと思います。

芦田 プロデューサーさんからは「この物語の根底にあるものが、みんな多かれ少なかれ思っていることだ」とお聞きしました。学校という一つの社会の中で、悩みや葛藤を抱えた鵜久森がどう考え成長していくのかを演じさせていただくことがうれしいと思いましたし、九条先生が信念をもって真っすぐ突き進み、真っすぐ言葉を伝えていく姿にとても引かれました。台本を読んでいる時は、九条先生をはじめとする登場人物一人一人の言葉がすごく刺さってくるような気がしました。

――演じられる役の印象と共感できる部分を教えてください。

松岡 私が演じる九条先生が生徒の誰かに突き落とされて殺されてしまう、というところからこの物語は始まります。1年前に戻って30人の生徒を見た時に、笑っている彼ら、彼女らが怖くて震えている。でも、この中の誰が私を殺そうとまでしたのか、なぜそうしないといけなかったのかというのを、覚悟を決めて、1年の中で探っていきます。その中でも、「もう一度この1年間をやり直す」ということを理解した後に、少し間違えてしまう九条先生に人間味を感じました。もう一度やり直すからといって、最初からうまくいくわけではやはりないな、と。そんなところも九条先生の好きなところです。

芦田 私が演じる鵜久森は、九条先生のクラスの生徒の一人で、芯を持っていて意志が強くて、どこか覚悟が決まっているようなところがカッコいいなと感じています。私自身は揺れてしまうタイプなので、芯の強い鵜久森に引かれますね。

――お互いの印象を教えてください。

松岡 ちょうど昨日(取材は5月下旬)、生徒役の皆さんと本読みがあったのですが、芦田さんが演じられた鵜久森さんがとても力強くて、不遇な目に遭っていても折れていない、負けていない、諦めていない部分が感じられて、これから鵜久森さんと対峙(たいじ)することにいい緊張感を持っています。鵜久森さんと2人きりのシーンも出てきますし、九条先生にないものを鵜久森さんは持っていて。また、鵜久森さんにないものを九条先生は持っているので、人間同士の対話が2人のシーンでできるように臨みたいです。

芦田 今松岡さんがおっしゃったように、昨日クラスのみんなと九条先生とで本読みというか顔合わせのようなものをやったんですが、最初みんな緊張していて。

松岡 すごい雰囲気でしたよね?(笑)

芦田 すごい雰囲気でした。そんな中で、「セリフが第一声になっちゃうと緊張したまま本読みが終わってしまうから、ちょっと軽い自己紹介をしてから始めない?」と提案してくださって、結果、好きなスポーツや遊びを30人で言ってから本読みを始めたんです。それで、みんなの緊張感が良い意味でほぐれて、「今からさぁやるぞ!」って雰囲気に包まれて。そんなふうにしてくださってありがとうございました!

松岡 提案はしましたが、お題をくれたのはプロデューサーさんです。とてもいいお題を下さって、学校で新学年が始まる時の自己紹介みたいな空気になって、集まったみんなの人となりを感じました。すごくいい時間だったので、毎回あれをやりたいです(笑)。

――お二人の好きなスポーツや遊びは?

松岡 私は家でテレビアニメを見ながら、ラジオを流しながら、本を読むのが好きなので、それを話しました。

芦田 それを聞いて、「すごいな~」と思って!(笑)

松岡 全部は聞けてないです(笑)。

芦田 メインは本を読むことなんですか?

松岡 はい! 本に集中しているのに、脳が別の情報に反応しているのが面白いなって。ラジオのプチ生活情報が流れると聞いてしまいますね。アニメは子どものころから600話を10周くらいしている「あたしンち」です。

芦田 私も本を読むのが好きなので、今度やってみます!

松岡 芦田さんが以前出された「まなの本棚」、実は発売日に買わせてもらいました。本が大好きな人が本のことを話されている、とてもすてきな本でした。

芦田 えっ、ありがとうございます! うれしいです! 私は、おしゃべりするのが好きなので「友達と話しているのが好きです」と言いました。トップバッターだったのでちょっと緊張しました(笑)。

松岡 それを聞いて、「芦田さんがお友達とおしゃべりするときってどんな話をするんだろう?」って思いました。

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