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生田斗真、主演映画『渇水』完成披露舞台挨拶

生田斗真の主演映画『渇水』の完成披露舞台挨拶が5月11日に行われ、生田のほか門脇麦、磯村勇斗、 尾野真千子、 山﨑七海、柚穂、髙橋正弥監督、白石和彌(企画プロデュース)ら豪華キャスト・スタッフが勢揃い。撮影から1年半以上の時を経て、久しぶりの再会となる壇上で、映画が完成した心境や撮影現場でのエピソードや本作の見どころなどを余すことなく語った。

大勢の観客に迎えられ、登壇した生田、門脇、磯村、尾野、山﨑、柚穂、髙橋監督、白石プロデューサー。生田が「本当に自信を持ってお届けできる作品が完成しました。こんなに素晴らしいみなさんと、監督の熱い、熱い思いがこもった映画です」。門脇が「私には子供がいないので、母親を演じるのは難しいのですが、さらに難しい役を演じました。最後に何か温かいものが皆さんに届けばいいなと思います」。磯村が「撮影をしてから期間があいたのですが、皆さんの前で上映できるということをすごく嬉しく思います」。尾野が「本当に今日という日が嬉しくてたまりません」。山﨑が「すごく緊張しているのですが、よろしくお願いします」。柚穂が「今日は来てくださいましてありがとうございます。楽しんでいただければと思います」。白石プロデューサーが「髙橋監督と素敵なキャストの皆さんとお届けできて嬉しく思います」。髙橋監督が「12年かけてようやく映画が完成したということで嬉しく思いますし、登壇しているキャストのみなさん、その他の映画に登場しているみなさん、白石さんはじめスタッフのみなさんに感謝したいです。今日は初めて一般の方にご覧いただく機会ということで、是非楽しんでいただければと思います」。それぞれ挨拶をした。

1990年に書かれた小説『渇水』をなぜ映画化しようと思ったか尋ねられた髙橋監督は「90年というとバブル期で、日本中は裕福な時代だったのですが、その方や一方、格差社会や貧困を描いている作品がありまして、30年経った今もそういったものがなくなっていないということに深い思いを感じまして、それを皆さんに観ていただきたいと思い、この作品をつくりました」と話した。白石プロデューサーも「素晴らしい脚本で、これを映像化できないのはもったいないなというのと、こういう作品を世の中に出して、どういう感想がいただけるのか、見たいという強い思いがあり、この作品が世にでる一歩のお手伝いになるならと思い、髙橋さんにお願いして参加しました。髙橋監督が粘り強くこの脚本を映画化しようとしているというのを聞いて、脚本を2018年くらいに読ませていただいて、そこで初めて監督と話して、間違いない、やりたいという気持ちを持ちました」と、今回初となるプロデュースを引き受けた決め手を振り返った。

「最強の凡人」岩切を演じた生田に、“普通の人”の心の渇きや葛藤を演じる上で、どのような点を意識したか尋ねると「特殊な撮影方法で、(この姉妹の)ふたりには脚本が渡っていなくて、監督が口伝えで伝えるというスタイルだったんですね。ある日、僕と磯村勇斗が家にやってきて「水道止めます」って言って、「なになに!わかんない!」って状況になりますよね。そんな彼女たちの生っぽいシーンが浮かないように、生っぽい演技を意識しましたね」と答える生田。続けて姉妹二人との撮影を、「長い撮影期間色々な話をしたいのですが、あの子達とは喋っちゃダメって罪なこと言うんですよ。でも彼女たちは知らないから、罪なことをしているという申し訳ない気持ちがあったんですが、裏を返すと、水道停止を執行する苦しさを感じましたね」と振り返る。「私がすごい人見知りすぎて、話せないと言うのがずっとあって、どう関係というものをつくるのかわからなかったのですが、それがよかったのかもしれませんね」と、山﨑も大人な反応。

姉妹の母親役を演じた門脇は「最後まで役は掴めなかったです。でも(姉妹のふたりが)日々本当の姉妹のように仲良くなって、ずっと二人きりでいて、私も距離をとったほうがいいなと思っていたんですが、心苦しかったですね。今日久々に会って、ふたりが大きくなりすぎて、さらに現場との感じも違くて、違う子たちみたい!」と久々の再会を喜んだ。そんな門脇に、柚穂は「身長が10センチ伸びました」と報告し、感嘆の声が会場からは上がった。

磯村は、同僚役を演じた生田との距離感や関係性に関して「(生田とは)初めましてで、趣味の話をさせてもらったり、お互いジャブを打つというか、様子見ながらお話ししていく中で、岩切と木田の関係性が自然に出来上がってきましたね。社用車のシーンは印象深いですね。この撮影は雨が多かったんですけど、唯一晴れたので印象的でしたね。」と撮影を振り返ると、生田が「『渇水』っていう映画なのに、撮影中ずっと雨だったんですよ。その原因が生田斗真なんじゃないかって、さっき袖でみんなに詰められました(笑)」と和気藹々としたエピソードを披露。イベントの今日も雨が降っていたことから、「どうしよう。公開するのは6月2日。気をつけろ、雨降るぞ!」と注意喚起すると、「本物だね」と尾野がボソッとツッコんだ。そんな、夫との距離が出来てしまった妻を演じた尾野は「普通にやってしまいました。生田さんは本当に雨を降らされるんで、じめっとしていて。ひまわりがいい感じだったのでよかったです」と、ここでも雨トークを披露。

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