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竹内涼真×玉城ティナ×溝端淳平「君と世界が終わる日に」Season4インタビュー

溝端 僕らのコミュニティーに飯豊さんが演じる佳奈恵がもともといて、そこに響が来るという展開なので、どちらかというといつもと変わらず新しい作品に入っている、という感覚でした。ただ、普通のドラマではなかなかないかなり極限状態の舞台設定なので、そこに自分が存在するというのは考える部分でもありましたね。それでも、竹内くんが本読みの場を開いてくれて、キャストもスタッフさんも気合を入れた状態で一体感のあるままクランクインができたので、途中参加でも不安はありませんでした。

――改めて、ご自身が演じる役について教えてください。竹内さん演じる響はSeason3の最後、あまりにも衝撃的な結末を迎えましたが、Season4はどのような登場を?

竹内 Season3のラストで、ずっと助けようと思っていた自分の恋人の来美(中条あやみ)を撃ち殺す選択をするんです。すごく難しいシーンでしたが、実際響はあの場で、いろんな選択肢がある中で、“自分で撃つ”ということを選んでいるんです。だから、彼女を撃つことで何かを乗り越えたかったし、何かを生み出したかったんじゃないのかなと。そんな中、子どもを失って再び生きる目的ができた時に、「彼女を撃った」という事実と、「どうやったら子どもの元へたどり着けるのか」「自分はどう生きていくべきか」という悩みに、Season3から4の間で響はとてももがいていると思うんです。Season4の台本に描かれている、人に忖度せずに簡単に人を裏切るという響の行為にはそういった経緯があります。響がどういった人間になって、周りの人たちから何を得るのかに注目して見ていただきたいです。

――明日葉は、響のことを一番近くで見ていますね。

玉城 とても優しい人ではあるのですが、それ以上に自分の信念を曲げない強さ、凛とした印象があります。コミュニティーのリーダーのような存在で、人を率いる才能もある。それも、力で押さえ付けるのではなく、彼女の持っている優しさと頭脳でまとめているというところは尊敬します。そんな明日葉も響と出会ったことで、良い影響も悪い影響も受けて、ハッと気付くこともあって、新しい明日葉に変化する。溝端さんが演じられている加州は明日葉をナイトのように守ってくれるし、右腕として動いてくれるし、加州がいてこその明日葉だなと。だから、この3人はすごく不思議な信頼関係で結ばれている気がします。

溝端 確かに、3人は不思議な関係ですよね。加州という役は、本当にいろんなものを抑制している役だと思います。今後過去が描かれるのかなとは思いますが、どちらかというと囚人側の人間だと思うんです。なんでも信じる明日葉に「本当にそこまで信用して大丈夫なの?」という思いも抱えているんだけど、それでも加州は明日葉が明日葉らしくいることを望んでいます。恋愛感情なのか、人間愛なのか、人類愛なのか分からない境地までいっていますが、明日葉の存在が生きる希望なんですよね。そこへ、いろんなものを失った上で1つの希望に向かって走る響が現れて。ちゅうちょなく生きている響と、全てを抑えている加州の対比は面白いんじゃないかなと思います。加州はおそらく響のことを全く理解できないわけではないと思いますし、響に影響される部分も、彼によって見いだせる光もあるだろうから、すごく不思議なバランスの取れた3人だなと思います。

――この作品といえば“ゴーレム”ですが、撮影現場で印象的だったことは?

竹内 僕はもう驚かなくなっちゃったな~(笑)。でも、ゾンビの格好で「ロケバス乗る人他にいる?」って一生懸命点呼している姿を目撃した時はシュールで面白かったですし、愛らしく思いました。

溝端 僕は撮影初日が離れた建物の上からゴーレムに向かって矢を放っているシーンでした。ゴーレムの声だけを録ることになった時、ゴーレムが10人くらいでガンマイクに向かって従順に「ワーワー」って言ってるのがかわいらしく見えました(笑)。

玉城 ちょっと違和感があったのは初日だけかもしれないですね。ちょっと怖いビジュアルも、気付いたら見慣れてきて共存してましたよね。

竹内 もう共存ですね。

玉城 ゴーレムとコミュニケーションも普通に取っていました。

溝端 あと、竹内くんは慣れているかもしれないけど、ゴーレムとのアクションシーンが大変でしたね。白いコンタクトをしていて目の動きが分からないから、アイコンタクトが取れているかも分からないまま、目を見ずに殺陣をすることになるから。

竹内 あぁ~、なるほど!

溝端 普段は目が合うのが合図でアクションを進めていくんですけど、それが今回できないから大丈夫かなっていう戸惑いはありました。

竹内 考えたことなかったです! でもゴーレムは獲物に一直線なので、人間のような駆け引きはいらないのかもしれないですね。

――アクションも多い本作ですが、体力面やアクション面で苦戦したことは?

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