――2話の登場人物、真田(吉川愛)、詩子(中田青渚)、ノギちゃん(尾碕真花)の中で演じるならどの役を演じてみたいですか?
山田 ノギちゃんですね。ちょっと自分に近いかなとも思いますし、すてきな役だなと思うので。
――最後に視聴者の方にメッセージをお願いします。
山田 個性あふれるすてきな若い俳優さんが、それぞれすてきなキャラクターを演じていて、一気に見終わってしまうくらいテンポ感の良い作品です。それでいて30分とは思えないほどそれぞれのキャラクターのドラマが詰まっていて、すごく魅力的な作品だなと思うので、ぜひ見ていただけたらうれしいです。
奥平 自分で言うのもなんなんですけど、僕ら世代の役者さんのお芝居はすぐ変わるんです。だから今この時にしかできないお芝居を絶対してると思うんですよね。
山田 確かに。
奥平 だからその貴重なお芝居を見れる良い機会だと思いますし、やっぱりこのドラマは掛け合いがすごく面白いなと思っていて。キャラクターの個性や気まずさが出ているんですよね。学生ならではの雰囲気も楽しめると思うので、これは見たほうがいいと思います!(笑)
Colum1 セリフの覚え方
――長いセリフが印象的な本作ですが、セリフはどうやって覚えていますか?
山田 私はひたすら口に声に出すタイプです。何度も読んで、台本に書かれた自分のセリフの部分を隠しながら読んで、って感じです。声さえ出せればどこでもできるので、この作品の時は写真集のサインを書きながらずーっと「啄木町は…」って言ってましたね。
奥平 アハハ!
奥平 僕も暗記になっちゃうんですよね。覚えるのがそんなに得意なほうじゃないんで、必死こいてやらないと覚えられなかったです。直前のほうが覚えられるかもしれないですね。
山田 分かる! 切羽詰まって。「やばいやばいやばい!」って。
奥平 そう! もう覚える以外選択肢がなくなってくる。
山田 あの時のスピードの速さって、何なんだろうね?
奥平 土壇場の底力でなんとか覚えられますよね。セリフを覚える時はこの場所で、とかは僕もないですね。そんなこと言ってられないくらい切羽詰まってるんで!
Colum2 解決したい身近な謎
――殺風景と加藤木は1つの事件の調査に乗り出しますが、解決したい身近な謎は?
奥平 うわぁ~、最近解決しちゃったんですよね。
山田 どんな謎?
奥平 マネジャーさんと「なんで空って青いんだろうね」って話してて。
山田 アハハハ!
奥平 だって意味分かんないじゃないですか。地球を上から見て、海があるから青いのは分かるけど、でもこっち(地球)から見て空が青いのって、宇宙が暗いから絶対あり得ないなって思って。その理由が、なんかムズかったんですよね…。
山田 青い色素だけ見えるみたいな感じだっけ?
奥平 そんな感じ。光がなんちゃらみたいな。もう解決しちゃったことなんですけど。
山田 解決しちゃいましたね。
――山田さんの解決したいことはありますか?
山田 難しい…。あっ、今日のことなんですけど、家出て、何か忘れたんですよ。それを取りに戻ってエレベーター乗ったら財布忘れたことに気付いてもう1回戻って、でやっと家を出られたと思ったら、今度は履いていく靴を間違えてました。
奥平 ハハハ! 確かにそんな時ある!
山田 なんでまとめてできないんだろうって思います。
Colum3 最近気まずかったこと
――「青春は気まずさでできた密室だ」のキャッチフレーズにちなみまして、最近気まずかったことは?
山田 私は現場初日の控室が気まずいです。
奥平 ハハハ!
山田 「おはようございます」っていうあいさつが済んで、携帯いじり始めるみたいな(笑)。あれどうすればいいんですかね?
奥平 ね。でも僕、結構話し掛けに行っちゃうかもしれないです。
山田 へぇ~。
奥平 「音楽、何聴くんですか?」っていう定番の質問があるんですけど。
山田 あ~。
奥平 山田さんにも聞いたかな?
山田 聞かれたかもしれない。
奥平 でも気まずい気持ちめっちゃ分かります。僕は、「神谷詩子」で共演していたみずきちゃんがこの作品に出てることをすっかり忘れてて、同じくどちらの作品にも出てた莉子ちゃんに、みずきちゃんもいる時に「(『早朝始発の殺風景』に)出てたよね?」って話をして。みずきちゃんに「私も出てたんだけど!」って言われたのは気まずかったです。「マジでゴメン!」って謝りました…。
山田 それは気まずい!(笑)
Profile
やまだ・あんな 2001年1月8日生まれ、埼玉県出身。最近の主な出演作にドラマ「未来への10カウント」(テレビ朝日系)、「17才の帝国」(NHK総合)、「新・信長公記~クラスメイトは戦国武将~」(日本テレビ系)、「連続ドラマW 鵜頭川村事件」(WOWOWプライム)、映画『ひらいて』など。11月からは初の舞台作品『夏の砂の上』に挑戦する。2023年には、主演映画『山女』の公開を控える。