来秋に東京・日生劇場で上演するミュージカル『ジャージー・ボーイズ』。その主役であるフランキー・バリ役が決定し、発表された。
数多の大ヒットナンバーで構成されたミュージカル『ジャージー・ボーイズ』は2004年に世界初演、翌年ブロードウェーに進出するや瞬く間に人気を博して同年トニー賞作品賞のほか3部門を受賞した作品だ。
日本初演は16年6月、7月。演出に日本演劇界の俊英・藤田俊太郎、世界レベルの歌唱力を求められるフランキー・バリ役に中川晃教を迎えた日本人キャスト版が上演されると話題が話題を呼び、観客からの絶大な支持を得た。その成果は第42回菊田一夫演劇賞、第24回読売演劇大賞をはじめ、同年度の演劇賞を総なめするという快挙を収め、18年の待望の再演では初の全国ツアーを敢行し日本全国にジャージー旋風を巻き起こした。
昨年7月、8月に満を持して発表した帝劇公演は新型コロナウイルスの感染拡大により無念の全公演中止となったが、本公演の音楽を作ったザ・フォー・シーズンズのオリジナルメンバーであるボブ・ゴーディオをはじめとする権利元の協力を得て、18年に東宝・WOWOWによって製作された世界初のコンサートバージョンを上演し、奇跡の復活を果たした。
来年、日本の『ジャージー・ボーイズ』カンパニーがいよいよ日本演劇の最高峰、日生劇場に登場する。16年の日本初演からタイトルロールのフランキー・バリ役を務めてきた中川に加え、中川同様に作曲家コーディオの厳しい審査をクリアした人気グループDa-iCEの花村想太をフランキー役に迎え、Wキャストで送る。
中川と花村の二人を中心に、さらに磨き抜かれた珠玉のハーモニーを届ける22年の『ジャージー・ボーイズ』。音楽、ミュージカルを愛する全てのファンに捧げる本作が、いよいよ再始動する!
[中川晃教コメント]
2020年7月、『ジャージー・ボーイズ』はコンサートバージョンに切り替えての上演となりました。私たちカンパニーは、東急シアターオーブでのコンサート版を経験していました。作品の魅力をコンサート版として届けることに、自信を持つことができていました。ピンチはチャンスになりうる、そう前向きに思う時、劇場に再び音楽が溢れる日を願う全ての人の気持ちが帝劇の幕を開けたのでした。そうして2022年、私たちの『ジャージー・ボーイズ』は再び開幕します。すでに、大きな歴史を感じています。初演から共に創り上げた大切なJB FAMILYと、そして新たに出会うこれからのJB FAMILYと、私たちが共に経験している一つ一つのことは、確かに作品が持つ世界へとつながっています。フランキー・バリ役を獲得できたことへの誇りと、作品の中から生まれる歌声を磨き続けていく決意を胸に、花村想太さんと演じる二人のフランキー・バリを、楽しみにしていてください。
[花村想太コメント]
今回、念願の作品に出演させていただくことが決定し、ワクワクの反面、同時に中川さんをはじめとするキャスト、スタッフの皆さま方がこれまで作り上げてこられた世界観、作品に対する愛に大きなプレッシャーも感じております。先輩方にアドバイスを頂きながら、精一杯、自分にしかできないフランキーを演じさせていただけたらと思います。このような時世ではございますが、必ず後悔させませんので、ぜひ劇場に足を運んでいただけますと幸いです。