パルコ・プロデュースの舞台「阿呆浪士」が1月8日に東京・新国立劇場 中劇場で開幕し、初日前の囲み取材に、主演の戸塚祥太(A.B.C-Z)をはじめ、福田悠太(ふぉ~ゆ~)、小倉久寛、演出のラサール石井が出席した。
赤穂浪士の物語をベースにしたエンタテインメント時代劇「阿呆浪士」は、ひょんなことから赤穂浪士の血判状を手にしてしまう魚屋の八を戸塚が演じ、赤穂浪士の田中貞四郎を福田、大石内蔵助を小倉久寛が演じる。劇中の一部シーンでは、観客がうちわやペンライトを持ち、出演者と一体となって芝居を楽しめる演出がある。
戸塚は「稽古場から笑いが絶えなかったので、間違いない作品だと思っています。八は酒と女にだらしなくて、野暮なことを貫き通して生きる野暮な奴です」。福田は「田中は、八と真逆でしっかりした性格の浪士。普段の僕と同じく真面目なキャラクター(笑)」と話した。
また、ラサールは「旧暦で言うと、今日は赤穂事件が発生した12月14日にあたるんです。狙ったわけではなく、偶然に初日とタイミングが合いました」といい、さらに「お祭り感のある作品に仕上がりました。人間のおかしみがにじみ出ていて、最後は泣けます」と見どころを話した。
新国立劇場で1月24日まで。1月31日から2月2日まで大阪・森ノ宮ピロティホールで上演される。