八つの不思議な玉を持つ犬士たちの絆! 数奇な人間ドラマ、迫力の大殺陣、悪霊集団との対決…! アクションエンターテインメントの最高傑作として好評を博しているスペクタクル時代劇「里見八犬伝」の東京公演が、10月17日(木)に東京・なかのZEROホール 大ホールにて開幕。初日公演を前に公開ゲネプロと囲み会見が行われた。
公演は当初、原作『南総里見八犬伝』ゆかりの地である千葉県館山市公演からスタート予定だったが、残念ながら台風19号の影響で公演中止になり、東京公演が最初となった。
本作の原作「南総里見八犬伝」は、知勇に優れ、仁・義・礼・智・忠・信・孝・悌 8 つの玉に導かれた8 人の勇猛果敢な犬士(剣士)たちが出会い、立ちはだかる悪霊集団に果敢に挑み、戦いの末に悪を打ち滅ぼしていくという、滝沢馬琴原作の壮大な歴史ドラマ。
舞台「里見八犬伝」は2012年に、前年に発生した東日本大震災の復興を目的に上演され、その後、2014 年、2017 年と上演し、今回が4 回目となるヒット作だ。待望の2019 年版はキャストを一新。今をときめく華と勢いのある若手俳優が集結し、改めて作品の原点に立ち返り、内容をさらにグレードアップしてお届けする。
囲み会見には、犬塚信乃役で舞台初出演初主演を務める佐野勇斗を始め、松田 凌、岐洲 匠、神尾楓珠、塩野瑛久、上田堪大、結木滉星、財木琢磨の八犬士と、初演から演出を務める深作健太が登壇。中止になった館山公演に悔しい気持ちを抱きながらも、各自が初日を迎えての意気込みを語った。
佐野「素晴らしい作品です。皆さんに勇気と感動を与えられるように、みんなで一丸となって公演を行い、無事に千秋楽を迎えられるようにしたいです。初舞台で、足りないものもあると思いますが、今できる全力を出します!」
松田「館山に限らず全国で被害が出て、大変なこともあるかと思いますが、全国を(公演で)回らせてもらって、少しでも皆さんを勇気づけられる公演ができればと思っています」
財木「館山のお話なので、館山で出来ないのがいまだに悔しく思います。でも、こんな時だからこそ僕たち座組みの力を信じ、思いを一つにして、皆さんの力になれるような作品を届けたいです」
公演は10月21日(月)まで同所にて。その後、大阪、福岡、愛知公演と続き、東京凱旋公演が11月30日(土)~12月8日(日)まで明治座にて。
撮影/阿部章仁