藤木直人が、連続テレビ小説「なつぞら」で19年ぶりに朝ドラに帰って来た!
北の大地で主人公を優しく見守る、父親代わりを熱演中。
朝ドラのこと、そして自身の音楽活動について語ってもらいました。
――「あすか」(NHK総合)で主人公の相手役を演じた藤木が、約19年の時を経て、「なつぞら」(NHK総合)で主人公・なつ(広瀬すず)の父親代わりの柴田剛男を演じている。当時の自分を思い返すと感慨深いものもあるという。
「演技を知らずに飛び込んだ世界だったので、デビューしてからは1作ごとに体当たり。ようやくレギュラー出演が決まった作品がインする直前に企画自体がひっくり返って、キャストとして残れずにショックを受けたことも。そんな中、出演が決まった『あすか』は、デビューしたての僕のことを知ってもらえるきっかけになった大切な作品。朝ドラに帰ってこられてすごくうれしい! 『なつぞら』の北海道でのロケは朝が早いので帰りのコンビニで晩御飯と次の日の朝食を買って帰る生活でした。でも近くにコンビニが1軒しかないから、草刈(正雄)さんも監督もみんないて、コンビニで再集合(笑)」
――剛男は穏やかで優しい父親だが、実際の藤木の父親は厳格だったそう。大人になってから自分に父と似ているところが多いと気付いたという。
「たまに父が早く帰ってくると、プロ野球のナイターにテレビのチャンネルを変えられるから、双子の兄と一緒に自分たちの部屋に戻っちゃってた(笑)。そのせいで、ナイターが嫌いな時期があったんですけど、一人暮らしするようになって父と同じようにナイターを見ていることに気付いてびっくりしました。親子ですね」
――音楽活動も今年で20周年。藤木がギターリストに憧れたのは高校生の頃だったそう。
「僕は高校生のころにBOØWYのファンになって、テニスラケットで布袋(寅泰)さんのマネをしたりしてた(笑)。そんな時、友達にエレキギターを弾かせてもらったのがきっかけ。それから中古のギター屋さんへ連れて行ってもらいました。店員さんがギターのいっぱい載っている雑誌を持ってきてくれて、布袋さんのモデルに似たような感じのを指さしたら、そのページが白黒だったから分からなかったけど青いギターで(笑)。違うって言い出せなくて、それを買いました…。今でも、初めて弾いたギターの衝撃は忘れられない!」
【PROFILE】
ふじき・なおひと 1972年7月19日生まれ、岡山県出身。主な出演作に「あすか」(NHK総合)、「ホタルノヒカリ」(フジ系)、「西郷どん」(NHK総合)など。音楽活動20周年記念の10年ぶりとなるオリジナルアルバム「20th-Grown Boy-」が6月19日(水)に発売。身長180cm、血液型A型。
連続テレビ小説「なつぞら」
NHK総合 毎週月~土曜 前8:00~8:15
写真/藤本和史 文/小林揚