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紫吹淳、伊原剛志 ミュージカル『アーネスト・シャクルトンに愛されて』稽古場取材会

芸能生活40周年を迎える紫吹淳が、伊原剛志と挑む、初共演での二人ミュージカル『アーネスト・シャクルトンに愛されて』の稽古場取材会が5月21日に行われた。

日本初演のオフ・ブロードウェイミュージカル『アーネスト・シャクルトンに愛されて』は、仕事と子育ての両立に奮闘する睡眠不足のシングルマザーキャットが、出会い系サイトで20世紀を代表する伝説の冒険家アーネスト・シャクルトンと時空を超えて恋に落ちる
奇想天外で独創的なミュージカル冒険劇。2017年、オフ・ブロードウェイ・アライアンス最優秀ミュージカル賞受賞作品し、日本初演となる今回は演出:岡﨑育之介、音楽監督・キーボードコンダクター:中村匡宏、出演:紫吹淳と伊原剛志で送る。

稽古公開は、キャットの部屋に突如現れたアーネスト・シャクルトンが、冷蔵庫からバンジョーを取り出して歌い始め、それにつられキャットもバイオリンを演奏しながら歌うシーンを披露した。

■稽古場取材会コメント
紫吹淳(キャット)
私が演じるキャットは、赤ん坊を抱えたシングルマザーです。偉大な探検家アーネスト・シャクルトンに愛されたことによって、大冒険を繰り広げながら立派な母親へと成長していく姿が、面白おかしく、そして涙ありで描かれています。
この作品の面白いところは、キャットの現実的な育児の大変さと、南極で遭難しながら冒険しているアーネストの大変さが、絶妙にリンクしていく点です。それを音楽がさらに繋いでいく。歌詞やセリフの中にもたくさんのメッセージが事細かに散りばめられているので、本当に多くの方に深く届く作品になっていると思います。
今回は、劇中でバイオリンを含めて10以上の楽器を演奏するのですが、一筋縄ではいかなくて…(苦笑)。足にタンバリンをつけ、バイオリンを弾きながら伊原さんのバンジョーと音を合わせるシーンもあり、まさに身体を張って演奏しています。初日までできる限りの努力をして、少しでも素敵な音色をお届けできるよう日々訓練を重ねています。
大変な時代ではありますが、このミュージカルを見て「なんか元気になったな」と思っていただきたいです。まさに『健康ドリンクより、アーネスト・シャクルトンに愛されて』という感じです(笑)。私は決して器用な人間ではないので、伊原さん、中村(匡宏)先生、演出の育ちゃん(岡﨑育之介さん)をはじめ、皆さんのお力を借りながら、全力で初日の幕を開けたいと思います。そして、千穐楽には美味しいお酒が飲めるように頑張りたいなと思います(笑)。

伊原剛志(アーネスト・シャクルトン/ブルース ほか)
僕が演じるアーネスト・シャクルトンは、実在したイギリスの南極探検家です。実は今回、アーネストを含めて5役を演じます。一番大きな役はこのアーネスト・シャクルトンですが、紫吹淳さん演じるキャットの元旦那さんで、ミュージシャンのブルースという役もやります。
アーネスト・シャクルトンは、史実や伝記を読むと本当に大変な思いをして生還した人物です。日本ではあまり知られていないですが、ヨーロッパでは教科書にも出てくるような、素晴らしいリーダーとして取り上げられる人物です。その彼が南極からキャットの部屋にタイムスリップして、2人で南極の冒険に出ていきます。そこでキャットに勇気づけられながら、生きる意味を探して戻っていくという、歌ありお芝居あり、キスシーンも2度ほどあります(笑)。とにかく楽しい作品なので、皆さんぜひご覧いただければと思います。
僕は今回、バンジョーに初めて挑戦すしますが、まあ難しいですね(苦笑)。でも、バンジョーの音ってすごく明るいんです。元々は黒人の方が演奏していた楽器のようですが、それがアメリカに渡り、ヨーロッパでも流行っていったみたいです。実際の探検にも持っていっていたらしく、船が氷に挟まれて7ヶ月も閉ざされた時に、みんなの士気が上がるように音楽会をやったりして過ごしたそうです。そういった音楽にも着目して、ご覧になる皆さんの勇気が溢れだすような作品になればと思っています。
また、僕にとってはミュージカル作品への本格的な挑戦になります。新しい世界を広げて、今後もまたお声を掛けていただけるように、とにかく楽しみながら頑張っていきたいと思います。

岡﨑育之介/演出
これまで映画監督をさせて頂き、初めてミュージカルの演出に携わるので、わからないことだらけで毎日肝を冷やしながらやっております(笑)。ただ、本作自身も「わからないことでも突き進んでやってみるんだ」「できないかもしれないことにも挑戦するんだ」ということがテーマになっています。
今、いくらでもやり直しが効く時代であるからこそ、主人公のキャットは自分の子供を抱えていることに対して、自分の生活が苦しいという風に感じてしまっている。それに対して、アーネスト・シャクルトンが南極の地球の果てに行って、いつ死ぬかわからない状況で「だからこそ楽しいんだ」「死ぬか生きるか分からないからこそ、人生は面白いんだ」と言っているアーネストのメッセージに、主人公のキャットは「私も取り返しのつかないことでもそのまま突き進んで希望を見出して生きてみよう」という風に感化されていく。そういったメッセージ性のある作品ですので、私もこのミュージカルをお受けしたことに絶望しないように頑張ってやろうと(笑)、後悔のないようにやろうという風に思っているところで、すごく楽しく教えていただきながらやっています。
通常の演劇やミュージカル作品に比べたらかなり多くの映像的な演出効果を入れております。実際に皆さんもアーネスト・シャクルトンの1914年の旅を追体験しているような空間にするべく、映像をかなり駆使しているので、6月の暑くなり始める季節、池袋に来て南極を楽しんでいただけるんじゃないかなと思っています(笑)。

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