５月に東京と大阪にて、ふぉ～ゆ～の福田悠太が主演する舞台「KOKAMI@network vol.19『ウィングレス(wingless)‐翼を持たぬ天使‐』」が上演される。

劇団第三舞台の結成以降、KOKAMI@networkでのプロデュース公演や若手俳優を集めて旗揚げした虚構の劇団、海外公演やミュージカルなど数多くの演劇作品の作・演出を手掛けて活躍し続ける鴻上尚史。精力的に作品を生み続けている鴻上が約２年ぶりに、コメディーもシリアスもたっぷり味わえる新作として書き上げたのが『ウィングレス(wingless)ー翼を持たぬ天使ー』だ。

KOKAMI@networkとしては、2019年の『地球防衛軍 苦情処理係』以来約３年半ぶりの新作となる本作。人間に恋をして翼を捨てた元天使が人間を救う戦いに挑む姿を描く、ファンタジーとリアルが何層も織り重なった物語が繰り広げられる。

人間の女性に恋をして翼を捨てるも即失恋し、天使に再び戻ろうと人間を救う戦いに挑む主人公・榊原一郎をふぉ～ゆ～の福田が演じる。その豊富な舞台経験と確かな演技力で、今回初タッグとなる鴻上の高速展開する世界観にどんな彩りが加わるのか楽しみだ。

共演には、榊原が恋をした絹田玲菜役に大野いと、陰謀論グループ代表の第一秘書・岩波大介役に小南光司、フリーライターで玲菜の元恋人の芝隆太役に鈴木康介、家を追い出された小学三年生の森川麻衣役に三上さくらと中川陽葵のWキャスト、麻衣の母親で元夫のDVから逃げ出した森川彩子役に田畑智子、榊原が戦いを挑むスピリチュアル的陰謀論「宇宙の声」の代表・寺川秀雄役に渡辺いっけいと若手からベテランまで個性あふれる顔合わせが実現した。

鴻上の描く新感覚ファンタジーに、この魅力的なキャストたちがどう挑むのか、ぜひご期待を！

［鴻上尚史コメント］

＜作者から＞天使が人間の女性を救おうと思ったところから物語は始まります。天使は、見つめるだけです。何かを人間にしてはいけません。が、天使はその禁を破って、女性を救います。彼女にほれていたからです。天使は、彼女の恋人になるために人間になります。が、恋は成就しませんでした。失恋した元天使は、天使に戻してほしいと神様にお願いします。神は、「一人の人間を本当の意味で救ったら天使に戻そう」と言いました。かくして、元天使は、「天使本舗」という会社を作り、人間の悩みを解決し始めます。が、どんなに助けても「本当に救った」とはいえないと神は言います。そんな時、元天使は小学三年生の女の子、麻衣に夜の公園で出会います。彼女の母親は、スピリチュアル的陰謀論を唱える「宇宙の声」にはまって、麻衣を放っているのです。かくして、麻衣を救うために、元天使は「宇宙の声」の代表寺川秀雄と対決することになります。元天使役に、福田悠太さんをお願いしました。去年、福田悠太さんの舞台を拝見して、「なんてうまい俳優なんだ」と感動しました。今から、どんな元天使になるんだろうとワクワクしています。

［福田悠太コメント］

天使役やります。ふぉ～ゆ～の福田悠太です。いつか天使の役がくるんじゃないかと薄々感じていましたがこのタイミングです。天使の役をやってみたいという目標を持っている人は僕以外にいるでしょうか。なかなかいないのではないでしょうか？　一つの目標を目の前にして武者震いです。ぷるぷる。さらに鴻上さんとご一緒できることにぷるぷる。福田悠太、今とっても、ぷるぷるで旬です。緊張しますが自分らしくお芝居できるように頑張ります!!　よろしくお願いします！

公演は５月１日（月）～21日（日）まで東京・ 紀伊國屋サザンシアターTAKASHIMAYA、５月27日（土）、28日（日）大阪・梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティにて。