小山ゆうな演出、Sexy Zoneの佐藤勝利が主演を務める舞台、PARCO PRODUCE『ブライトン・ビーチ回顧録』の上演が決定した。
1980年代に上演されたPARCO劇場の代表作ともいわれる、アメリカ・ブロードウェーの大御所コメディー作家ニール・サイモンの『ブライトン・ビーチ回顧録』『ビロクシー・ブルース』『ブロードウェイ・バウンド』。「B・B三部作」と呼ばれるこれらの作品は、サイモン自身を思わせるユージンを中心に描かれる青春成長物語で、サイモンの新境地を開いたといわれる作品だ。
その1作目となる『ブライトン・ビーチ回顧録』は、サイモンの少年時代を描いたとされ、貧しくもたくましく生きるユダヤ人一家と思春期のユージンの成長を描いた名作。ブロードウェーでの上演が実に1306回を数える大ヒット作で、83年の初演でユージンを演じたマシュー・ブロデリックはその年のトニー賞を受賞、85年には東京・PARCO劇場にて日本初演されて大好評を博した。
主演は16年、17年の『JOHNNYS` ALL STARS IsLAND』以来の舞台出演で、今作が舞台初単独主演となるSexy Zoneの佐藤勝利。ドラマや映画など多くの作品に出演し、コミカルな役からシリアスな役まで等身大に演じてきた佐藤が主人公であるユダヤ人一家の次男ユージンを演じる。ユージンの母ケイトは確かな演技力と柔らかな佇まいで映画、ドラマ、舞台と幅広く活躍する松下由樹が務める。ユージンの兄スタンリーにはドラマや舞台のほか声優としても活躍している入野自由、さらに父親のジャック役はさまざな役を硬軟自在に演じ分けるオールラウンダーの神保悟志が務めるなど、多彩な実力派がそろう。
本作で描かれるのは、いつの時代も変わらない、家族の物語。家族の大切さ、しかしそこから自立して自分の物語をつくっていこうとする青春の甘くて苦い旅立ちをユーモアを交えて描き出す。登場人物への小山の確かな洞察と繊細な演出、佐藤の誠実な演技力で現代によみがえるおかしくも温かい青春物語に、どうぞご期待を!
[佐藤勝利コメント]
舞台はとても好きで、よく見に行きます。舞台に挑戦したい、とずっと思っていました。念願の初ストレートプレイ、とてもうれしいです! 脚本を読ませていただいて、キラキラした魅力のある作品だと感じました。僕が演じるのは14歳の男の子の役ですが、ちょうどいろいろなことを覚えだす時期で、まだ何も知らない純粋な子どもらしさを大事に演じられればと思います。僕自身も舞台に関してはまだ分からないことだらけですが、共感できるところもたくさんあって開放的な気持ちを味わっていただける作品なので、どうぞ楽しみにしていただけたらと思います。
公演は9月18日(土)~10月3日(日)まで東京・東京芸術劇場 プレイハウス、10月7日(木)~13日(水)まで京都・京都劇場にて。