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本日開幕!『新・熱海殺人事件』能條愛未×向井地美音対談インタビュー!

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日本の演劇の聖地として57年の歴史と伝統を誇る新宿・紀伊國屋ホールが、大幅改修を経てこけら落とし公演をスタート。新装された紀伊國屋ホールで演劇公演第一弾を飾るのは『新・熱海殺人事件』。つかこうへいの代表的戯曲として何度も公演を重ねてきたこのタイトルを、このたび新演出版で上演する。ヒロイン・水野朋子役をWキャストで今回演じるのは、能條愛未と向井地美音。稽古中の二人に、作品に懸ける思いをたっぷりと聞いた。

――長く愛されている『熱海殺人事件』という大きなタイトルへの出演。まず感じたことは?

能條 つかさんの作品は、私の中ではとてもスピード感があって、感情を内に秘めるというよりかは100%さらけ出すという、そういう演劇のイメージがありました。今まで私自身も舞台をやらせてもらっている中で、“さらけ出す”お芝居はやったことがなかったので、今回この作品に出ることで、自分の新たな一面やお芝居を見つけていけるんじゃないかなと思っています。すごくいい意味で、挑戦できるなと感じています。

向井地 私は、AKB48内での舞台は何度か出演したことがあるのですが、外部の舞台は経験がなかったので、お話を頂いた時は「本当に私で大丈夫なんだろうか?」という不安があって。AKB48の先輩方や乃木坂46さんも出られている舞台だったので、作品自体はもちろん知っていました。これに挑戦したことで、新しい自分に出会えるんじゃないかなと思っています。

――稽古していて、どんな現場だと感じましたか?

向井地 この舞台の経験者の方が多いんです。今回は出演者6人のうち3人の方が『熱海殺人事件』経験者で、セリフも最初から全部入っている状態だったので、圧倒されてしまいました…! 皆さんのレベルまで1カ月で持っていけるのだろうかという感じだったんですけど、先輩方がすごくサポートしてくださって。「ここはこういうふうに考えたらいいんだよ」とか、演出の中江(功)さんだけじゃなく共演者の方も教えてくださるので有り難いです。

――率先して声を掛けてくれるのはどなたですか?

向井地 座長の荒井(敦史)さんですね。優しいお兄ちゃんみたいな感じなんです。

能條 そうですね。すごく丁寧に教えてくださいます。

――お二人はこれまでに面識はありましたか?

能條 初めてです。

向井地 初めましてでした。

――お互いがWキャストと知った時はどう思いましたか?

能條 総監督さん、っていう(笑)。

向井地 はははは! 総監督さん(笑)。

能條 グループ時代は会ったことってあったのかな? でも本当にちゃんとした面識はなかったので、お互いどういう人なのか知らずに稽古場でお会いしました。

向井地 私はAKB48に入る前、「乃木坂ってドコ?」を見ていた時代があったんです。その時、能條さんは番組でとても活躍されていて。すごく面白いイメージがあって! だから今回ご一緒できるのがうれしかったと同時に、舞台にたくさん出られているということもお聞きしていたので、不安しかなかったです(笑)。舞台経験の差がもともとあって、稽古の時も能條さんが先に入ってやっているものを私は1回見させてもらってから入るパターンが多かったんです。いろいろと見させていただいて、盗ませていただいています(笑)。

――稽古を見ていて、お互いが演じる水野はどんなふうに映っていますか?

向井地 全然違いますね。

能條 演出の中江さんが全く違うキャラに設定してくださったんです。だからもう、全く別物になっていると思いますね。

向井地 確かに。別人!(笑) はっきりと違う個性を、最初からつくっていただきましたね。

――では、お互いの演じている水野の魅力は?

向井地 能條さんはとにかくセクシーな水野。

能條 …申し訳ない気持ちでやっているんですよ、いつも。

向井地 えーなんでですか!

能條 私、今まで生きてきて“色っぽい”というワードからは本当に掛け離れてるから。稽古していて、“なんで私こんな色っぽぶってるんだろう?”ってたまに冷静になっちゃう時があるくらい(笑)。新しいなぁと思いながら挑戦しているんですけど。

向井地 でも、「じゃあ色っぽくやってみて」って求められた時にすぐそうなれるのがすごいなって思うんです。そうにしか見えない!っていう感じで、部長(荒井)とのバランスがすごくいい。私が最初に台本を読んだ時の水野のイメージは、圧倒的に能條さんの方に近いんです。ただ、私はあまり色っぽさを出せない手前、別のキャラを作ってもらったみたいなところがあるので…。すごく理想通りの水野だなという気がしています。

能條 ありがたい!

――能條さんから見た向井地さんの水野は?

能條 美音ちゃんの水野は、一番最初は“ギャル”と言われて始まって。

向井地 そうそう! 一瞬ギャルになりました(笑)。

能條 最初は「ギャルか〜」と思いながら見ていて(笑)。そしたら途中から、ギャルではなくロリキャラに!

向井地 ロリキャラになりました(笑)。

能條 部長が180センチくらいの高身長なので、美音ちゃんとのバランスがすごいよね。めっちゃかわいいんですよ。部長を見ながらピョンピョン跳ねたり、見上げたりするのを見ていて、なんかいいなぁ…って(笑)。

向井地 はははは!

能條 そういう経験が、女子にしては身長が高い方の私にはなかなかなかったから。「わ〜私もやってみたかったな〜!」とか思いながら、憧れのまなざしで見ちゃって。

――お互いがお互いに憧れているんですね。

向井地 そうですね! 無い物ねだり(笑)。

能條 見てると無意識にほほえんじゃう。

向井地 え〜ホントですか⁉︎

能條 ほほえんじゃうし、お母さんになった気持ちで見ちゃう(笑)。「もう〜! 美音ちゃんかわいいね〜!」ってなっちゃう。とにかくかわいいんです。

向井地 へへへ、ありがとうございます(笑)。

――聞いているだけでも本当に、お二人の水野は別物ですね。

向井地 今までこんなに個性的な水野っていたのかなというくらい、初めて見る形になっているんじゃないかなって思います。

能條 そうだね。

――お稽古をして印象的だったことは?

能條 それまでのお稽古も全力ではあったのですが、初めて荒通しをした時、気持ちの入り方が全然違ったんです。演出の中江さんに、今まではかなり準備してセリフを言っていた、段取りを追っていたのが見透かされていて。「すごく考えながらやってるんだろうなと思ってたけど、通してみたらそれがようやく外れた」と。私自身、周りのキャラクターのセリフがやっと耳に入ってくるようになったのを感じましたし、相手の言葉を聞いてその時の感情そのままに言葉を発することができるようになったなと。いろんな邪念を一回置いて、そのままの気持ちでセリフを言うことがやっとできました。本当の意味で、スタートに立てたのかなと思った瞬間でしたね。

向井地 私はお稽古とAKB48のコンサートのリハーサルがちょうど重なっていて…。稽古に出られない日もあったりして、自分がいない間にみんな進んじゃってるなーという不安がありました。

能條 1日空くだけでね…。

向井地 そうなんです。動きが変わっていたり、セリフが増えていたり。でもやっぱり、できなくても通していくことって大事だなと私も思います。水野は2時間ほぼ出ずっぱりなので。最初のうちはシーンを5個くらいに区切って稽古していたけど、全部通したら物語の流れがやっと見えてくるというか。

――中江さんからの言葉で、ご自身の課題になっていることは?

能條 私、動き方、歩き方一つにしても結構舞台の歩き方みたいなのが染み付いちゃっていて。中江さん的には、もっと自然な感じにあえてしてほしいと言われたり。あと、金ちゃん(三浦海里、松村龍之介=Wキャスト)とアイちゃん(能條、向井地=2役)のシーンは一番有名だし、とても重要なシーンなので、印象付けたいという話をしています。稽古中、中江さんから「すごくいいシーンになっているけれど、3列目くらいのお客さんまでしかきっと泣かすことができないと思う。今のままだと、3列目くらいまでしか届かないレベルだよ」と言われて。客席全体がグッとくる空気感に包めるように持っていかないといけないので、そのためにかなりいろいろ…セリフもちょっとずつ変えたり、感情の動きをガラッと変えたりしていかなきゃいけないなと思っています。

向井地 私は常に「もっと子どもっぽく」と言われています(笑)。結構難しいんです、子どもっぽくしていくのって。

能條 難しいよね。

向井地 はい。それこそ舞台っぽい堂々とした歩き方じゃなくて、ちょこまか走ったりする感じを求められているんです。そういう細かい子どもっぽさや、個性の出し方にすごく苦戦しています。アニメとかの子どもっぽいキャラってこういう動きをするんだろうな、みたいなのは想像しながらやるようにはしています。あとはやっぱり、自分がセリフを言うタイミングになって焦り出しちゃうことがあるので(笑)、もっと余裕を持ってできるようにしないといけないなと思っています。

――「熱海殺人事件」にちなみ、最近お二人に起きた事件は?

向井地 私は、突然「進撃の巨人」にハマって。2週間でアニメ75話くらい一気見ちゃいました!という事件です(笑)。合間にセリフも覚えたりしながらも、なぜか見終わったんですよね。今までこんなにアニメにハマることはなかったんですけど、初めてハマりました。スイッチが入ると熱くなるタイプなんだと思います(笑)。

能條 事件かどうか分からないんですけど…。一つ前に出演していた作品がミュージカルだったんです。ロングランで2カ月くらい公演期間があったんですけど、その作品ではセリフの言い回しが1から100まですごくキッチリ決められていたんです。『新・熱海殺人事件』はすごくスピード感が大事になってくる作品なんですけれど、ミュージカルの時につくり上げたゆったりとしたテンポが体に染み付いてしまって、なかなか抜けないでいることに気付きました…という事件です(笑)。

――Wキャストのお二人。お互いに、これだけは負けないと思うところは?

向井地 稽古場でご飯を食べる回数とか?(笑)

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