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野田秀樹×巨匠シルビウ・プルカレーテが初タッグ!シェークスピア喜劇『真夏の夜の夢』が開幕

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野田秀樹が潤色するシェークスピア喜劇をルーマニアの巨匠シルビウ・プルカレーテが演出する舞台『真夏の夜の夢』が、10月15日(木)に東京芸術劇場 プレイハウスにて幕を開けた。

本作は、野田秀樹がシェークスピアの喜劇「夏の夜の夢」を潤色し、1992 年に『野田秀樹の真夏の夜の夢』と題して初演された作品。名作戯曲への⼤胆な翻案と豪華キャストの競演により⼤きな話題を呼んだ。

このたびの上演で演出を手掛けるシルビウ・プルカレーテは、ルーマニアを代表する世界的演出家。戯曲の核心を鷲づかみにして⼤胆に色づけしていく演出⼿法は、刺激的で奇想にあふれ、放たれる鮮烈なパワーとエネルギーは見る者を引き付けて圧倒する。

野田とプルカレーテはお互いの国での上演のたびに親交を深め、野田が芸術監督を務める東京芸術劇場ではこれまでに『ルル』『ガリバー旅行記』『オイディプス』と3作のプルカレーテ作品を招請。2017 年にはプルカレーテが初めて日本人俳優を演出し『リチャード三世』を上演した。ついに待望のタッグが実現した作品が、この『真夏の夜の夢』だ。

“野田版”『真夏の夜の夢』の舞台となるのは、アテネの森ではなく日本の富士の麓。貴族たちの恋の物語は日本料理店の人々の物語へと書き換えられ、さらには別作品『ファウスト』の悪魔・メフィストフェレスが乱入。野田の真骨頂である彩り豊かな言葉遊びと重層的な物語は、嫉妬や憎悪といった人間の持つ闇の部分も織り込みながら、切なく美しい喜劇を描きだしていく。この戯曲が鬼才・プルカレーテの⼿に掛かり、どう動きだすのか。まだ誰も見たことのない『真夏の夜の夢』が、今幕を開ける。

野田作品×プルカレーテ演出という刺激的な組み合わせに、若⼿からベテランまで確かな実力を備えたキャスト陣が挑む。蜷川幸雄や野田秀樹、栗⼭民也、鈴⽊裕美など名だたる劇作家の作品に出演し、高く評価される鈴木杏。近年ヘンリック・イプセンの『人形の家』やミュージカル『ウエスト・サイド・ストーリー』など演劇作品に意欲的に挑み、活躍の場を広げる北乃きい。舞台やTVドラマ、映画と幅広いフィールドで多彩なキャラクターを個性豊かに演じ注目を集める加治将樹。ミュージカルからストレート、リーディングなどさまざまなジャンルの演劇に出演、シェークスピア作品では『マクベス』に弱冠25 歳で挑んだ若⼿実力派・矢崎広。さらには今井朋彦、加藤諒、手塚とおる、壌晴彦など、実力派キャストが多数集結した。

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[そぼろ(原作ではヘレナ)役:鈴木杏コメント]

ずっとリモートでの稽古だったので、やっとプルカレーテさんにお会いできて、本当にうれしいです。稽古場で日々違うことを仰るのでついていくのに必死でしたが、演出が覆されるのは面白く思います。夢の中のようなシーンがそれぞれつながっていても、断片的に飛んでいくような面白さがあります。野田さんの作品は何作も見ていますし、ワークショップに参加させてもらったりもしていましたが、プルカレーテさんの世界観で野田さんの戯曲を見ると、こう変わるのか!という印象の違いに驚きました。喜劇というよりダークファンタジーです。私の演じるそぼろは人と自分を比べて卑屈になったり、愛が暴走して空回りしてしまったり。若いころにはありがちかも…と共感できるキャラクターです。プルカレーテさんの天才的でほとばしるセンスを、思う存分楽しんでいただけるよう頑張ります。ぜひ、そのセンスを劇場で一身に浴びていただけたらと思います。

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[ときたまご(原作ではハーミア)役:北乃きいコメント]

私が台本を読んで想像するところは、プルカレーテさんの中での10%くらいで、プルカレーテさんは私にはない世界観で、想像のもっともっと上をいっている、そんな驚きのある稽古場でした。想像のつかないシーンばかりで、「芝居には正解がない」とよく言われますが、今回改めてそう思いました。そして、共演の⼤先輩の壤さんや今井さんがウィスパーボイスの出し方やアカペラでの音の取り方を教えてくださいました。自分一人では、プルカレーテさんの「トレビアン!」はもらえなかったと思います。本当にぜいたくな経験をさせていただきました。見たことのない世界観、聞いたことのない音楽であふれている作品です。今回、ツアーで5カ所回りますが、行ったことのない地域もあるので、とても楽しみにしています。ぜひ、見に来ていただければと思います。

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[板前デミ(原作ではデミトリアス)役:加治将樹コメント]

台本を読んで、キャラクターやシーンに「こういうふうだろう」というイメージを持って臨むと、ことごとく全部違って、ものすごい方向からプルカレーテさんがアイデアを出してくださる。すごく面白くて独特な世界観で、初日からワクワクが止まらない稽古場でした。とにかくプルカレーテさんの頭の中を表現する、具現化することに専念しました。野田さんとプルカレーテさん、こんな化学反応が起きるんだ!と。お客さまも誰も想像していない世界だと思います。どんな反応を頂けるか、それも楽しみです。いい意味で裏切りのある、五感で楽しめる作品です。劇場は俳優にとってもお客様にとっても精神を解放できる非日常の場所だと思いますが、まさしくそれを体験できる作品です。ぜひ、劇場で楽しんでください。

[板前ライ(原作ではライサンダー)役:矢崎広コメント]

プルカレーテさんは、『真夏の夜の夢』という作品に対して、僕のこれまでの人生経験ではとても太刀打ちできないくらいに、面白い解釈をされる演出家でびっくりしました。しかも、とても突拍⼦もない奇抜な演出であっても、演じてみると役者の心情的にはとても楽なところに収まっていくのにも本当に驚きました。稽古ではあまり固めずに、段取りはあっても「生」で起こること、人間が起こすことにプルカレーテさんは期待されていて、僕も毎日リセットしながら稽古するようにしていました。いらっしゃるお客さまも状況も日々変わる。どう転んでも、共演の方々が受け止めてくださる安心感があるので、そんな変化も楽しんでいけたらと思います。いろんな人の気持ちがいろんな場面でリンクする作品です。ぜひ、この真夏の夜の夢の森に迷い込んでいただいて、感じていただけたらと思います。

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東京芸術祭2020 東京芸術劇場30周年記念公演『真夏の夜の夢』は、11月1日(日)まで東京・東京芸術劇場 プレイハウスにて。以降、新潟、松本、兵庫、札幌、宮城公演あり。

 

舞台写真撮影◎田中亜紀

 

 

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