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鈴木拡樹インタビュー「カフカの東京絶望日記」今夜放送スタート!

ははは(笑)。もらってしまったから食べないわけにはいかないか〜と絶望した後に食べるんです。死を覚悟して食べているシーンにも注目ですよ(笑)。

――ちなみに鈴木さんはすぐ絶望してしまうタイプですか?

皆さんもそうでしょうけど、例えばお仕事の面に関してうまくいかなかったらどうしようって考えること自体、僕は絶望だと思いますし。逆に皆さんはそこをどう乗り切っているのかなって気になりますね。舞台とかだと本番が決まっていて、そこに向けてっていう、わかりやすい目標があるのでプラスになりやすいと言いますか。僕はそういう乗り越え方をしていますね。

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――逆に最近希望を抱いた(ハッピーだった)ことはありますか?

やっぱりお仕事を続けていると、共演者とお仕事が一緒になって、再び共演するという機会があるので、そういうハッピーはありましたね。今も舞台の稽古中なんですけど、そこでも以前共演したことのあるキャストとまた再会して、この作品を楽しく作っていこうねってお話ができるのって、やっぱりハッピーですよね。

――この作品の中で、カフカは小説を書こうとしても全然書き進まない状況が描かれています。鈴木さん自身も、お芝居をする上で役を生み出していく苦労を感じることはありますか?

演出家さんとのすり合わせのときに、今自分が想像しているものと求められているものが全く違うんだなってなった時は、苦しくはなりますけど。…そこはやっぱり想像のし直しが必要になりますし。でもそれを楽しんでいるから役者をやっているのかなと思います。なのでカフカさんが本を書ききるのを、純粋に応援したいです(笑)。一応本編の中で少しずつ書き進めてはいるんですよ。…毎回悩んで止まっちゃいますけど(笑)。

――鈴木さんもカフカさんみたいにお部屋でポツン…となってしまう瞬間はあるんですか?

基本的にポツンとしています(笑)。ハハハ。でも、全く意識していないときも多いですね。ただ、ぼーっとしていることがあるというか。そう考えると、カフカさんの方が常に絶望している分、僕より充実しているかもしれない。

――鈴木さんは無になることが多いと。

無が多いですね(笑)。

――無になりつつも、台本を読んだりお芝居をしていく上でのマインドをつくっていくのですか?

そうですね。ずーっとブツブツ頭の中で考えていて、気づいたら無になっている感じかな。あ、ぼーっとしてた…みたいな。

――どういう瞬間に役は形成されていくのですか? 役が降りてくる、みたいな瞬間がある?

僕、ランニングが趣味っていうこともあって、ランニング中に考えたりもするんです。でも、1回ぼーっとなっちゃってリセットして、「あ、ぼーっとしちゃった」ってなると、さかのぼってもう一度、繰り返し頭で考えるじゃないですか。そうすると続きが出てきやすかったりするんです。カフカさんもそういう風に執筆してたんですかね?

――もしかしたら鈴木さんと同じようにして作品を生んでいたかもしれないですね。

ね。本を書く方もいろいろあると思うので、カフカさんはどんな書き方をしていたのかなって、そう考えると気になりますよね。

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――今回のドラマではどんな鈴木さんが見られそうですか?

今回は変わり種もありまして、ただただ絶望しているだけじゃないカフカも実は出てくるんです。カフカで僕を知っていただいた方にも、こういう一面があるんだとか、こういうお芝居もするんだっていうのも知っていただけたらうれしいなと思いますね。僕も10年くらいこのお仕事をやらせていただいていて、いつもうれしいなって思うのは、お仕事を頂く時にこういう役をやらせてみると面白いかもって言って僕に役を振って下さること。それに対して考えるって言うのがすごく楽しく、この10年くらいやってきたんです。

――ご自身がではなく、周りが鈴木さんにどういう役を演じてほしいか、というところなんですね。

そうですね。だから、じゃあ自分でどういう役をやりたいかとか選ぶってなると…。今までそうしてこなかっただけに、自分はどういう役がやりたいんだろうってすごく思うんですよ。そのため、ここ1、2年は、やり慣れている舞台だけではなく映像をやらせていただいたり、声のお仕事もやらせていただいたりしていて。番組の方で少しトークをやらせてもらったり、いろいろなものを経験していく中でそれぞれの楽しさもわかってきました。特に映像の現場で役者として立つにあたって、スタッフさんがやってくれていることとかを理解した上で立ちたいなって思います。…これってちょっと心掛けとしては弱いのかなって感じるかもしれないですけど、僕にとっては大きく成長させてもらっているなと思っていて。1つの作品を作るにあたって、みんなでしっかり協力して作るってどういうことなんだろうということを改めて感じつつ、そういうことがわかる役者になっていきたいなって思いますね。

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